診療案内
◆婦人科一般診療(不正出血、月経不順、月経痛、月経過多、無月経、おりもの異常、陰部かゆみ等の症状)
◆更年期診療:ホルモン補充療法
◆月経困難症
◆子宮がん検診(子宮頸がん、子宮体がん)
◆避妊の相談:緊急避妊ピル
◆妊婦検診
◆予防接種
◆オンライン診療(再診の方のみ)
更年期診療
更年期とは閉経の前後5年間の時期を指し、日本人の平均閉経年齢は約50歳です。
更年期になると女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少していきます。
その結果、ホルモンのバランスが崩れ、のぼせ、ほてり、発汗、めまいなどの症状が現れます。種類や強さは個人差がありますが、更年期のさまざまな不調を「更年期症状」といい、仕事や家事など日常生活に支障をきたしてしまうほどの重いものを「更年期障害」といいます。
ホルモン補充療法(HRT)
ホルモン補充療法(HRT)は、減少したエストロゲン(卵胞ホルモン)を補充する療法です。
また、子宮を有する場合には、黄体ホルモン(プロゲステロン)を一緒に投与します。ホルモン補充療法は保険適用で、負担も少なく更年期障害の根本的な治療法としてもっとも期待されてます。
改善される症状
のぼせ・ほてり・発汗・萎縮性膣炎・性交痛・不眠・抑うつ・手のこわばり・関節の痛み
こうした更年期症状の改善に加えて、下記のような働きも報告されています。
• 骨粗しょう症や動脈硬化の予防
• 悪玉コレステロールの低下
• 認知症のリスクの低下
• コラーゲンを増やし、皮膚や粘膜に潤いを与える
• 胃がんや大腸がん、食道がん、肺がんのリスクの低下
※女性の平均寿命が87歳を超え、閉経後をいかに快適に、楽しく、健康に過ごすかがポイントです。
薬の種類
エストロゲン製剤には経口剤、貼付剤、ジェル剤の3タイプがあります。
貼付剤、ジェル剤は、皮膚から吸収されて血管に入るため、肝臓や胃にやさしく中性脂肪を抑制し、血栓症のリスクも低いといったメリットがあります。
副作用
リスク
不正出血・乳房の張り、痛み・腹部の張り・むくみなど
ホルモン補充療法を受けると、乳がんになりやすい?
ホルモン補充療法が乳がんの発症に与える影響は、とても小さいということが分かってきました。そのため、現在では、定期的に乳がん検診を受けていれば、長期間ホルモン補充療法を続けることも可能です。
月経困難症
月経中に起こる病的症状を月経困難症といいます。
月経困難症には、2つの種類があります。器質性月経困難症と機能性月経困難症です。
器質性月経困難症の場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因で症状が起こっているため、治療を行うことが必要です。
機能性月経困難症は、思春期女性に多く、身体の成熟とともに自然治癒することが多いのですが、日常生活に支障を来していれば治療を行うことが必要です。
生理痛といっても痛みの原因はさまざまです。痛みがあれば我慢せず相談して下さい。
子宮内膜症の予防
子宮内膜症は月経が起こるたびに症状が進むため、月経量を減らすことが予防法となります。低用量ピル(LEP)はエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが配合された薬で、これを飲むことで排卵・月経を抑制できることと、プロゲステロンが効き、子宮内膜が増殖するのを防ぎます。
ピルというと避妊のイメージが強いかもしれませんが、月経痛や月経量を少なくし、かつ子宮内膜症のような女性特有の病気の治療薬としても使われています。乳房の張りや痛み、頭痛といった副作用はほぼなくなり、初経後の年齢から閉経までピルの服用が可能です。
妊婦健診
お母さんの健康状態、赤ちゃんの発育を把握するためにとても重要な健診です。
当院では分娩を取り扱っておりませんが、妊娠判定から32週までの妊婦健診を行います。
里帰り分娩を予定されている妊婦さんや、連携病院以外の病院で分娩予定の妊婦さんも当院で健診をお受けいただけます。
34週以降は、分娩される病院で健診をお願いします。
エコー検査
赤ちゃんのお顔や仕草を3D/4Dエコーで見ることができます。
それぞれ赤ちゃんの成長の度合いによって見え方が変わってきます。
おなかの中の赤ちゃんの姿
子宮がん検診
子宮頸がん検診を受けましょう
子宮がんは40歳代以上の病気と思われがちですが、子宮の入り口付近にできる『子宮頸がん』は20代~30代の女性に急増しています。
早期に発見できれば治療しやすく、病状の見通しがよいことも子宮頸がんの特徴のひとつです。しかし、病状が進行すると子宮の摘出など治療が難しくなるため、定期的な検診や検査での早期発見がとても大切です。
神戸市では、対象者に子宮頸がん検診無料クーポン券の配布を行っています。
※20歳・40歳・70歳以上の方は無料となります。
※40歳以上の方は偶数の年度で1700円で受診できます。
子宮体がん
子宮体がんは、子宮体部の内側(内膜)に発生するがんです。
子宮頸がんと異なり、初期から自覚症状が現れます。なかでも多いのが「不正出血」です。
年代が若いうちに発症リスクが高まる子宮頸がんと比べて、子宮体がんは年齢が上がるにつれて発症リスクが高まります。
子宮頸がんは年間11000人、子宮体がんは17000人の発症があります。
注意が必要なのは閉経を迎えた方です。子宮体がんは子宮内膜にできるがんなので、月経のたびに内膜が剥がれ落ちてしまえば、子宮体がんの発症リスクは少ないといえます。しかし閉経後はホルモンバランスが崩れやすく、通常はプロゲステロンにより抑制されていたエストロゲンが過剰となると、子宮内膜が増殖しやすくなります。
とくに、次のような女性は子宮体がんのリスクがあります。
☑50~60歳代の人
☑閉経した人
☑閉経が遅い人
☑女性ホルモンの異常(月経不順、不妊症など)
☑妊娠や出産経験の少ない人、または少ない人
☑肥満の人
心配な症状があれば、診察を受けることが大切です。
予防接種
💉こどもの定期予防接種
当院では神戸市の定期接種を行っております。
♦BCGワクチン
♦4種混合(DPT-IPV)ワクチン/ジフテリア・百日ぜき・破傷風・ポリオ
♦2種混合ワクチン/ジフテリア・破傷風
♦MR(麻疹・風疹混合)ワクチン
♦日本脳炎ワクチン
♦ヒブ(Hib)ワクチン
♦小児用肺炎球菌ワクチン
♦水痘(みずぼうそう)ワクチン
♦B型肝炎ワクチン
♦ロタウィルスワクチン
♦子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)
♦帯状疱疹ワクチン(シングリックス)※成人
💉上記以外にも、インフルエンザ予防接種等も行っておりますので詳しくは当院へお問い合わせください。
種類 | 接種回数 | 標準的な接種時期
及び接種間隔 |
対象者 |
1)BCG(結核) | 1回 | 生後3~7か月 | 生後11か月まで |
2)四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ) | 1期初回1回目 | 生後3~11か月 20~56日までの間隔をおく |
生後3~89か月まで |
2)四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ) | 1期初回2回目 | 生後3~11か月 20~56日までの間隔をおく |
生後3~89か月まで |
2)四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ) | 1期初回3回目 | 生後3~11か月 20~56日までの間隔をおく |
生後3~89か月まで |
2)四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ) | 1期追加 | 初回(3回) 終了後12~17か月の期間 |
生後3~89か月まで |
3)二種混合(ジフテリア・破傷風) | 2期 | 11歳 | 11~12歳 |
4)麻しん・風しん(MR) | 1期 | 生後12~23か月 | 同左 |
4)麻しん・風しん(MR) | 2期 | 小学校就学前1年間 | 同左 |
5)日本脳炎 | 1期初回1回目 | 3歳 6~28日までの間隔をおく |
生後6~89か月まで |
5)日本脳炎 | 1期初回2回目 | 3歳 6~28日までの間隔をおく |
生後6~89か月まで |
5)日本脳炎 | 1期追加 | 初回(2回)終了後1年後 | 生後6~89か月まで |
5)日本脳炎 | 2期 | 9歳 | 生後9~12歳 |
6)ヒブ | 初回1回目 | 生後2~6か月に開始 27~56日までの間隔をおく |
生後2~59か月 |
6)ヒブ | 初回2回目 | 生後2~6か月に開始 27~56日までの間隔をおく |
生後2~59か月 |
6)ヒブ | 初回3回目 | 生後2~6か月に開始 27~56日までの間隔をおく |
生後2~59か月 |
6)ヒブ | 追加 | 初回(3回)終了後 7~13か月までの期間をおく |
生後2~59か月 |
7)小児肺炎球菌 | 初回1回目 | 生後2~6か月に開始 | 生後2~59か月 |
7)小児肺炎球菌 | 初回2回目 | 27日以上の間隔をおく | 生後2~59か月 |
7)小児肺炎球菌 | 初回3回目 | 生後2~59か月 | |
7)小児肺炎球菌 | 追加 | 初回(3回)終了後、60日以上の間隔をおき、生後12か月以降 (生後12~14か月が標準) |
生後2~59か月 |
8)水痘(水ぼうそう) | 1回目 | 1歳~1歳3か月まで | 1、2歳 |
8)水痘(水ぼうそう) | 2回目 | 1回目の終了後、6~12か月の間隔をおく | 1、2歳 |
9)B型肝炎 | 1回目 | 生後2~8か月 (27日以上の間隔をおいて2回目接種した後、 1回目の接種から139日以上の間隔をおいて1回接種) |
生後11か月まで |
9)B型肝炎 | 2回目 | 生後2~8か月 (27日以上の間隔をおいて2回目接種した後、 1回目の接種から139日以上の間隔をおいて1回接種) |
生後11か月まで |
9)B型肝炎 | 3回目 | 生後2~8か月 (27日以上の間隔をおいて2回目接種した後、 1回目の接種から139日以上の間隔をおいて1回接種) |
生後11か月まで |
10)ロタウイルス | 1回目 | 生後2~8か月 生後2か月から出生14週6日後までに行う |
ロタリックス(1価):出生6週0日後~出生24週0日後までロタテック(5価):出生6週0日後~出生32週0日後まで |
10)ロタウイルス | 2回目 | 1回目の接種から27日以上の間隔をおいて接種 | ロタリックス(1価):出生6週0日後~出生24週0日後までロタテック(5価):出生6週0日後~出生32週0日後まで |
10)ロタウイルス | 3回目 | 2回目の接種から27日以上の間隔をおいて接種 | ロタテック(5価):出生6週0日後~出生32週0日後まで |
11)子宮頸がんワクチン(HPVワクチン | 1回目 | 中学1年生相当 ※接種期間はワクチンの種類により異なります。 |
小学6年生相当~高校1年生相当 |
11)子宮頸がんワクチン(HPVワクチン) | 2回目 | 中学1年生相当 ※接種期間はワクチンの種類により異なります。 |
小学6年生相当~高校1年生相当 |
11)子宮頸がんワクチン(HPVワクチン) | 3回目
|
中学1年生相当 ※接種期間はワクチンの種類により異なります。 |
小学6年生相当~高校1年生相当 |
12)帯状疱疹ワクチン(シングリックス) | 初回1回目 | 50歳以上の成人 | |
12)帯状疱疹ワクチン(シングリックス) | 2回目 | 2か月以上の間隔をおいて接種 | 50歳以上の成人 |